山口県病院薬剤師会
会長  北原 隆志

 平素より山口県病院薬剤師会に多大なご支援とご協力を賜り誠にありがとうございます。令和4年度より山口県病院薬剤師会の会長を務めさせていただくことになりました。旧役員の先生方に感謝いたしますとともに、今後、新役員とともに山口県病院薬剤師会を発展させ、県民の厚生福祉の向上に全力を尽くす所存です。 今後とも一層の御指導御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

日本は高齢化が進行し、国民の医療や介護の需要が増加することが見込まれます。特に山口県は令和元年での高齢化率が34.3%と全国3位であり、早急な高齢化対策が望まれています。また、大きな自然災害や新型コロナウイルスによる感染拡大などが続く中、各地の災害対策や支援体制等の充実が喫緊の課題となっています。
病院薬剤師は医療安全に対する国民の高い期待に応え、多職種でのチーム医療の一員として医療の安全や高度化に貢献し、病院におけるリスクマネージャーとして活躍する義務を負っています。さらに、医療従事者の働き方改革が進む中、薬剤師には医薬品全般に関わる業務効率の向上やタスク・シフト/シェアが求められています。今後、病床機能の転換・再編に応じた専門的業務が求められるとともに、地域医療との積極的な連携も期待されています。
山口県病院薬剤師会は、日本病院薬剤師会と連携しながら各種事業を発展させてきました。各理事や委員会を中心に、チーム医療及び医療安全における薬剤師業務の一層の展開を図るなど、重要事業を推進してきました。また、コロナ禍において研修会の開催様式を見直し、ハイブリッドやWebの形態を活用し、日病薬病院薬学認定薬剤師制度に対応した研修会や、各種専門薬剤師取得に向けた研修会を計画的に開催しております。今後もこれらの事業を継続して進め、地域医療の発展へ貢献していきます。また、会員の生涯教育や専門性の向上を図り、専門薬剤師制度への対応を強化してまいります。

山口県病院薬剤師会は、会員の意見を反映できる未来志向の組織体制とするとともに、コロナ禍を経て社会環境や医療環境の変化に迅速に対応できる組織運営を目指してまいります。ぜひ皆様のご参加とご協力をお願い申し上げます。